LUMIX GX7・Ai AF Micro Nikkor 60mm F2.8D
まず目につく独特な形状の葉には草花にとって不毛な地である”湿地”で生き抜く秘密がつまっており、強靭な生命力を誇る植物です。しかしその生命力は生息地があってこそのものであり、近年では生息地である湿地の開発進んで個体数を減らしています。
過酷な環境でもモウセンゴケが自生できるのは、ひとえにこの植物が『食虫植物』であるためです。
腺毛から分泌される特殊な粘液に誘われたら最期、コバエなどの虫は為す術なく腺毛と葉に包まれてから消化されてしまいます。モウセンゴケをはじめとする食虫植物はこの捕食活動により、窒素やリン酸といった植物の生長に欠かせない栄養を得ることが可能です。これにより本来植物の繁殖に不向きな湿地での自生を実現しています。
モウセンゴケは開花期になると茎先から直径1cmほどの花を咲かせる食虫植物です。白やピンク、黄色など品種によって異なる5弁花が数輪咲くため、かわいらしい印象を受けます。