大松山 全宝寺。曹洞宗。曹洞宗本尊は阿弥陀如来。年中行事としては大般若会、施餓鬼会、地蔵祭などがある。天平6年(735)に天台宗の寺として創設されたが、その後廃寺なったが、雲興寺十四世居雲宗準によって再興 曹洞宗に帰入した。永禄3年(1561)に品野城主戸田直光が尾州井田(現尾張旭市)の城主林三郎兵衛にせめ落とされた際に城跡に地蔵を祀るように言い残した。その城跡が「阿弥陀ヶ峰とりで跡」であり現在の全宝寺である。この時祀られたのは坐像石仏の地蔵尊であり、昔、村の子供がいたずらに地蔵尊にお粂をすえたところ、その年の夏村中の子供が疫病にかかったと伝えられている。以来夏の命日8月24日には老若男女総出のお祭をして村中の安全を祈ったと伝えられる。
Setopediaより