シソ科の多年草のシモバシラという植物です。
よく冷え込んだ朝、枯れたこの草の根元を見ると、茎から鰭状に氷が張り出し、まさしく、
霜柱となって氷の彫刻を作っています。
これは茎の維管束の中の水が凍って茎の外へと伸びだしたもので、茎の表皮です。
それがこの植物の名の由来です。一度これが出来ると茎の構造は壊れるので一年にたった一度だ
け、シモバシラが咲かせる冬の花です。それも、見事なものが出来るのは、
初めての寒波で急激に冷え込んだときに限ります。自然の不思議です。
今回は溶けてしまったのか少し小さい様でした。