大島桜(オオシマザクラ)は日本に10種あるサクラの原種のひとつで、日本固有種です。
伊豆大島などの伊豆諸島や房総半島に自生します。
自生地が海沿いのため、潮風に強く強健で、街路樹や公園樹に用いられます。
花は白色~薄いピンクで一重咲き、淡い芳香があります。若葉とよく調和し優雅な美しさがあります。
大島桜は、多くの園芸品種を生み出したサクラとしても知られ、染井吉野(ソメイヨシノ)や河津桜(カワヅザクラ)の片親でもあります。
大島桜の葉は、表面に産毛がないことから桜葉漬け(桜の葉の塩漬け)として利用されます。
多くのサクラが結実しませんが、大島桜は5~6月頃に赤い実をつけます。
さくらんぼと比べると小さくえぐみが強いことから、生食には向かず流通することはありませんが、
ジャムなどに加工して食用することができます。
開花期:3月~4月上旬