四季の旅人写真館

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法源寺

 米宮山 大久院 法源寺 浄土宗
創建:応永元年(1394)
撮影地:静岡県富士市本市場

 

LUMIX GX7MK3・LUMIX G VARIO 12-32 mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.

 

 

本堂

 

 

 

和順観音菩薩

 

勢至丸

 

 

 

 

 

法源寺は、室町時代に開かれた浄土宗のお寺です。旧東海道・吉原宿と蒲原宿の間の宿・本市場に位置し、境内からは雄大な富士山の姿を拝むことができます。その開創は、史料によって差異があり、応永元年(1394)、あるいは明応元年(1492)ともいわれていますが、浄土宗の大本山のひとつである鎌倉光明寺の第九世・長蓮社観誉祐崇上人が深くかかわっているとされます。また、寺院の場所も、当初は米之宮浅間神社の東隣にありました。

開創後、乱世にあって小寺であったため、長らく無住時代が続きましたが、天正年間(1573-1591) 武田勝頼家臣 高田六郎兵衛が本市場中宿 飯塚氏の婿となり、寺と檀縁を結び、寺院を現在の地に移転しました。その後、同じく有力檀徒であった小楠氏が、誠蓮社澄誉上人を招いて、本堂を建立し寺観を整えたようです。ここにおいて、元来、米之宮神社近辺に堂宇があったことから、山号米宮山、寺号を法源としました。

現在の本堂は、明治38年(1905)に建立されたもので、堂内には、本尊として阿弥陀如来立像が安置されています。この阿弥陀如来像の歴史は法源寺の創建より古く、平成の修理の際、嘉禎4年(1238)に造立されたものであることがわかりました。また、昭和2年(1927)に増築された位牌堂には、伝源満仲公作といわる千手観音菩薩坐像が祀られています。こちらは霊験深い厄除け観音であることから、当山は江戸時代に成立したといわれる富士横道観音霊場の第26番札所にもなっています。

                       法源寺HPより